Biography of The Poodles


2005年秋フロントマンのヤコブ・サミュエル(Jakob Samuel)を中心に、ポンタス・ノルグレン(Pontus Norgren)、”キッケン”ことクリスチャン・ルドクヴィスト(Christian"Kicken" Lundqvist)、ポンタス・エグベリ(Pontus Egberg)の4人のメンバー構成でスウェーデンでデビュー。 結成後わずか6ヶ月後の2006年ユーロビジョン・ソング・コンテストのスウェーデン予選に「ナイト・オブ・パッション(Night Of Passion)」でエントリーし、ファイナリスト10組に入り一躍脚光を浴び、多くのファンを獲得する。

同曲はバンドの初のシングルとしてリリースされ、国内チャートで2位を獲得し、3週間でもっともダウンロードされた曲となる。同年5月に発売されたデビューアルバム『メタル・ウィル・スタンド・トール(Metal Will Stand Tall)』は、スウェーデン国内の他、日本やロシアでも発売された。Tina

Turner, Aerosmith, and KISSなどを手がけたHolly Knight等のソングライターを入れた同アルバムは国内のチャートで4位を、更に同年度のベスト・デビューアルバム部門において大賞を獲得する。このアルバムからは、「ナイト・オブ・パッション(Night Of Passion)」のほか、「クライング」(Crying)とメタル・ウィル・スタンド・トール(Metal Will Stand tall)がシングルカットされ、いずれも国内チャート10位に入った。

同年中にバンドはスウェーデン国内で100以上のライブ公演を行った。 2007年1月には『メタル・ウィル・スタンド・トール(Metal Will Stand Tall)』はヨーロッパで発売され、これに伴い、ハンマーフォール(Hammerfall )、クロッカス( Krokus)と共にヨーロッパ全土を周り、35日間で18カ国31公演のライブを行った。

2007年9月にはセカンドアルバム『スウィート・トレード(Sweet Trade)』をスウェーデン、ヨーロッパ全土、ロシア、日本でリリース。このアルバムに収録されたシングル「ストリート・オブ・ファイア(Streets of Fire)」はこの時点で最高のヒットとなり、また俳優のピーター・ストーメア(Peter Stormare)との共作であるシングル「セブン・シーズ(Seven Seas)」も話題を呼んだ。同年、スイスのバンドゴッドハード(Gotthard)と共にツアーに出、ソールドアウトとなった17公演を含むヨーロッパ全土を回る。結成後わずか2年半にしてライブ会場も大きくなっていた。

2008年春、彼らはイータイプ(E-Type)との共作「ライン・オブ・ファイア(Line of Fire)」で2度目のユーロビジョンへ参加。その後北京オリンピックのスウェーデン公式テーマソングの制作を依頼され、「レイズ・ザ・バナー(Raise the Banner)」を7月15日に発表する。この曲は2008年8月の国内チャートで1位を獲得した。 この2つの曲を収録し、『スウィート・トレード(Sweet Trade)』は同年再リリースされている。

 

同年5月にギタリストのポンタス・ノルグレン(Pontus Norgren)が脱退、6月に後任としてヘンリック・ベルクヴィスト(Henrik Bergqvist)が加入する。 ヘンリックを加えた新編成でスウェーデン・ロック・フェスティバル(Sweden Rock Festival)に出演、約1万人の観客を前に初公演を務めた。これは同時期のスウェーデンのツアーでも一番大きい公演であり、加えてドイツでのフェスを含め、スウェーデン中で30公演をこなした。

The Poodlesの3作目のアルバムは、Aerosmith, AC/DC, Led Zeppelin,Whitesnakeなどを手掛けた伝説的なマイク・フレーザー(Mike Fraser)をミキサーに迎え、そして才能のあるプロデューサーでありソングライターのマッツ・ヴァレンティン(Matz Valentin)が手がけた『クラッシュ・オブ・エレメンツ(Crash of the Elements)』である。このアルバムは2009年5月20日にスウェーデンで、8月28日にヨーロッパ圏で発売された。本国のナショナル・チャートで初登場5位を記録する。このアルバムでは「ワン・アウト・オブ・テン(One Out Of Ten)」とロック色全開の「アイ・ルール・ザ・ナイト(I Rule the Night)」がチャートでトップ10にランクインしたのが特徴的である。このアルバムはUniversalと協力してリリースされ、バンドの歴史の中で新しい時代の到来となった。当然のことながらこのアルバムを冠したツアーはスウェーデン国内、ヨーロッパ本土と広範囲に及んだ。

ハイライトはFirefest 2009, Rockstad Falun 2010とGraspop 2010。結果The Poodlesは2009年の秋と、2010年の春に29のヨーロッパの都市を回ることになった。

2010年にはFrontiers Recordsと契約を結び、初のライブDVDとライブアルバムを次のスタジオアルバムとしてリリースする準備をする。

そしてRockumentary(ロック+ドキュメンタリー)DVDである『イン・ザ・フレッシュ(In The Flesh)』とライブアルバム『ノー・クォーター(No Quarter)』が2010年11月8日に同時に世界各国でリリースされ、プードルズの4つ目の新しい物語となった。

 

2011年4月15日、『パフォーモクラシー(Performocracy)』は Frontiers Recordsから世界各国でリリースされた。このアルバムは発売初週にスウェーデンアルバムチャートで1位となり、バンドは国内での広範囲に渡るツアーでこのアルバムをプロモートした。前作に続きマッツ・ヴァレンティン(Matz Valentin)にプロデュースを、今回はミキサーには、Europe, Mustaschを手掛けたトビアス・リンデル(Tobias Lindell)を迎えている。『パフォーモクラシー(Performocracy)』はついに国内チャートで1位となる。最初にシングルカットされた「カッツ・ライク・ア・ナイフ(Cuts like a knife)」は『イン・ザ・フレッシュ(In The Flesh)』のプロデューサーも務めたスティーブ・ラビック(Steve Ravic)によりビデオが制作された。

『パフォーモクラシー(Performocracy)』の成功に続き、バンドは2013年5月17日にヨーロッパ圏で、5月22日にアメリカでリリースされた5作目のアルバムとなる『ツアー・デ・フォース(Tour De Force)』の制作に取り掛かる。

このアルバムはロック雑誌の批評家から賞賛を受け、スウェーデンアルバムチャートで5位にランクインする。『ツアー・デ・フォース(Tour De Force)』は 「フォーティデイズ・アンド・フォーティナイツ」("40 days and 40 nights") 、「シャットアップ」("Shut up!")、に加え、アイスホッケー世界大会でのスウェーデンチームも収録に参加した「エン・フォー・アラ・フォ・エン」"En för alla for en"が収録されている。現在ではスウェーデンアイスホッケーチームのオフィシャルソングとなり、チームがゴールを決めるとこの曲が流れる。この曲はスウェーデン語で歌われているにも関わらずヨーロッパのオーディエンスにも大変好評。

バンドは2014年4月、2011年以来初めてのヨーロッパツアーをスタートし、首を長くしてバンドを待っていたファンのために公演を行った。

その夏、スウェーデンとヨーロッパでのフェスを終えた後、バンドは『ツアー・デ・フォース(Tour De Force)』の次の作品に取り掛かる。

「デビル・イン・ザ・ディテイルズ」("Devil in the Details")と名付けられたこのアルバムは完璧と細部への妥協を許さないバンドの追求の姿勢を映したものだ。

このアルバムの制作過程でバンド結成時からのメンバーである、ベースのポンタス・エグベリ(Pontus Egberg)はバンドを去り、当時メンバー脱退後代役を探していたキング・ダイヤモンド(King Diamond)へ加入することを決意する。試行期間ののち、ヨハン・フロドクヴィスト(Johan Flodkvist)の加入が決まりPontusの後任となった。

『ツアー・デ・フォース(Tour De Force)』での絶賛を受け、2015年1月に「ザ・グレイテスト」(The Greatest)と「ハウスオブカーズ」("House Of Cards")の2曲が先行シングルとしてリリースしたあと、6作目のスタジオアルバム、『デビル・イン・ザ・ディテイルズ』("Devil in the Details")は2015年3月25日にEurope,、Mustasch、Hardcore Superstarなどが所属するGain Musicからリリースされた。バンドの音の進化はMats Valentinとの協力の成果でもある。

2015年夏、The Poodlesは初のWackenへ参加し1時間の公演を行い、大喝采を浴びた。

2016年10月、ヨハン・フロッドクヴィスト(Johan Flodkvist)の脱退が発表される。その年のライブはポンタス・エグベリが助っ人を務めた。その後新しいベースとしてアルゼンチン出身のジャメイン・レス(Germain Leth)の加入が発表される。

2017年6月23日、デビット・ゲッタ(David Guetta)のカバー、『ラブイズゴーン』(”Love is Gone”)がシングル発売され、2017年11月27日には、デペッシュモード(Depeche Mode)のカバー『イッツ・ノー・グッド』"It's No Good”が2018年1月26日にリリースされる。この先行シングル2曲を収録した7作目、初のカバーアルバムとなる『プリズマ』("Prisma")が、2018年1月24日に日本で先行発売、1月26日に世界でリリースされた。

このアルバムを冠した”2018 Prisma Tour”が発表されるが、2018年はギターのヘンリック(Henrik)が長期休暇となり、その間はロブ・マルセロ/デンジャーデンジャー(Rob Marcello/Danger, Danger)が代役を務めることとなる。

2017年10月31日、待望の日本初来日決定のニュースが入る。

デビュー以来、12年間待ったファンが2018年4月4日渋谷クアトロ、そして4月5日梅田クアトロに集結。初来日をバンドと共に祝った。

 

2018年12月21日 バンドの解散が発表され、13年に及んだバンド活動に終止符を打った。

The Poodles Street Team Japan